自衛ギスカン。

現役自衛官に食ってもらいたい、食いごたえがあって、味も濃い目で、かつ、比較的安価な豚肉。それが、試作が完成した自衛ギスカンだ。
自衛ギスカン食って思い出した事がある。それは、国鉄の勤務から帰って来たとうさんの弁当のあまりを漁って食った肉の美味しさ。木村店長の父さんは当時国鉄職員。肉体労働だったはずだから、弁当に入ってた肉は外せないポジションだったはずだけど、きっと、弁当を持って帰るたびに嬉しそうに食う息子の為に残してたんだろう。当時の肉はきっと生姜焼きだったんだろうけど、子供ながらに焼きたてでもなければ、冷め切ってる豚肉が異状に美味しかった思い出がある。自衛ギスカンにはラップに包んだ冷や飯がよく合う。最近、二代目としての苦悩を聞かれたり、何故、親と仲良くないのか質問されて、いがみ合っても何も生まれない事とか、仲良く話してる夢をたまに見たりすることがある。って答えるところを見ると、自分でも、本当は仲良くしたいんだろうとは思ってる。それを聞いて、「成長しましたね。」って言われたけど、そうじゃない。過去に言われた許せない言動は、謝るつもりもなさそうだし、悪いとも思ってないだろうから、許すつもりもない。だけど、もういいかな。って思い始めたのは、成長ではなく諦め。許さないけど、表面的でも平和な方が良いだろう。木村店長が期待し過ぎてたのかもね。って事にしておこう。

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