無理難題は可能。

木村店長はグーグルマップで道南に見てみたい好きそうな滝を見つけた。ても、今の時期に見に行くのは無理難題だ。無理難題と言えば、木村店長の人生を変えたカリスマバイヤーさんが引退の挨拶で泣きながら語った、「無理難題に応えて頂いてありがとうございます。」の旨の御言葉を思い出した。そのカリスマバイヤーさんは木村店長に言うことにも、正直、無理難題もあった。だけど、そこから凄いのが、一緒に悩んでくれたし、本気でダメ出ししてくれただけじゃなく、良いとこは良いって教えてくれたし、成功したら一緒に喜んでくれた。新しい商品を待つだけのバイヤーさんと、カリスマと言われる違いをまざまざと見せつけられた、まるで、家族のようなバイヤーの枠を越えた存在だったし、生産者とバイヤーさんとの繋がりは物凄く大事なものだと感じた。そのバイヤーさんの要望には全力で応えようと本気で思った。木村店長を成長させてくれる貴重な存在とは、課題を与えてくれて、駄目なものはだめで、良いものは良いと、適切な評価を下してくれる存在で、チヤホヤするやつでも意味もなく𠮟りつける奴ではない。



木村店長は今、酒をやめなければならない、という無理難題を突き付けられたかも知らない。やべっす。滝、見に行こう。