昼飯と向かいの重症患者。

木村店長が今いる病室には重病の人が多くうめき声に溢れている。
たまにカーテンが開いたと思ったら、歩くのも辛そうに
よたよた歩いてトイレに行く。
昼飯が運ばれてきても食ってる様子はなく
たまに聞こえるのは、
「あぁぁ…。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ。」
「あっ。やべぇぇぇ。」
だけだった。
相当具合悪いんだろう。
点滴の交換の為に空いたカーテンの隙間から見えたのは、
大谷選手の試合を映すテレビ。
嬉しそうに看護師さんに
「外人が書いた日本語だから、
愛してる。じゃなくて、愛してろ。になってんだよ。
面白いね。」
だって。
無駄に心配したね。

まともに歩けないくらい具合はよくないんだろうけど、
飯食うのも忘れて大谷選手の試合に夢中になってたってだけだったね。