木村店長のテーマ。

木村店長はこれまで、北海道物産展で百戦錬磨の先輩方を相手に
いつかこの人たちに負けない売上を上げてみせる。とか、
人通りの絶えない一等地を、柱の陰にある、
一回離れたら自分でも帰り道に見つけられないような場所から
いつの日かあんな場所で販売してみせる。とか、
他の業者から、販売している商品がホルモンって知った瞬間に
鼻で笑われたりしながら、お客さんの意見を重視して
商品開発してみたりしながら、なんとか今までやってきた。
何気なく今回の催事の立上が完了した旨の送られてきた画像を見たら、
きっと木村店長にしか沸かない色々な感情が複雑に混ざった
なんとも言えない気持ちになった。

この場所は木村店長がいつの日か憧れていた一等地。
隣には何年も前から出展し続けている重鎮がいたり、
反対側の隣にはずっと背中を見せられ続けてた、
ありえない売上報告をバイヤーに当たり前のようにする
同じ道南の生産者。
そのさらに隣には何年か前まで売り場を求めてお互いに
手探り状態だった隣町のイタリアン。
サンミート木村の名前の下には売れるわけがないとまで言われた
試行錯誤の末に今の状態で落ち着いた
当初、見た目重視で２時間前に入った売り場で巻いたり、
大学生のバイトとラップの芯とか使って波打たせた
ラムランプしゃぶしゃぶ。
きっと、ケージローもこれから一度はこの町に

生まれてきてしまった人間の宿命味わうだろうけど、
木村店長の仕事を通して、田舎者でもここまで辿り着けるって事を
見せるために必死なのかもしれない。
ケージローが第二次成長期を迎えるころには、
サッカーも野球のチームも組めない僻地に成り下がるけど、
努力するとこ間違いさえしなかったら、
もっと高い場所まで辿り着くはず。
努力しても無駄。じゃなくて、
無駄な努力はしないで克服ではなく改善していってほしいものだ。
負けるな。くそ田舎野郎。