木村店長の仕事。

東京の百貨店で木村店長の仕事は過酷を極めた。
メイン通りにケースが面していない他の業者に挟まれた
いわゆるあんこと呼ばれる死に場所だった。
人通りの多い場所で人だかりを作る隣町の業者の暖簾を裏側から眺めながら
木村店長とミラクル加藤とMAX岡本が本気を出した結果、
いつも人だかりが出来ているイタリア料理屋さんでも
超えた事が無い売り上げの大台を超える奇跡を起こした。
木村店長の仕事の成果はそれだけにはとどまらず、
隣で牛肉売っていた業者さんと仲良くなって
それまで捨てられていた牛内臓を価値あるものに生まれ変わらせた。

この資料を用意する段階では、
硬く臭く美味しくない。という前提だという事が見て取れるけど、
見事にその前提を覆したと言って良いでしょう。
世の中から見捨てられて価値の無い評価のものに
付加価値化するのがホルモン屋の仕事だ。
商売人としてはここからどうお金とお客様満足度に変えるかが
力量の見せどころなんだろうけど、
この段階で高い評価を得たって事に
なんだかもう満足しちゃった様な感じになっちゃった。
もうやめようかな。