多分泣いてた。

大阪から帰ってきて、社長専務にお土産を持って報告しに行った。
会話の内容は豚ホルモンに対する大阪府民の反応について。に始まり、
大阪府民の試食に対するシビアな姿勢とこれからの対策について。
更には今までのサンミート木村・豚ホルモン・ジンギスカンの販売戦略や傾向など、
色々な会話が交わされた。
そのうち、哲美社長の改心の一撃、嵐山光三郎先生に紹介されたエピソードに至った。
どんな会話もこの話題に結び付けるほどお気に入りの、
本人曰く、「全国区」になったエピソードだ。
そんな強力なカードを持ってしても大阪からの注文は無かったという。
大阪には強い警戒心を持つ社長が、今までの最高売り上げを150％更新してきた木村店長を
珍しく褒めてた。

「よく大阪で売ったもんだでなぁ。」
多分泣いてた。
目こすってたし。
自分が作ったものをホルモンの聖地で不可能だと思っていた売り上げを上げた息子を
誇りに思ってくれたら嬉しいよ。
でも、安心してよ。チヤホヤされたくもないし、えばるつもりもうのぼれるつもりも無いから。
更に広めて残すのが、礎を築いてくれた事への恩返しだって先輩が教えてくれたからね。