4ヶ月間の奇跡

木村店長は、4か月前の5月15日。
カメラを携えて奥美利河温泉の秘湯に挑んだ。

あまりの秘湯っぷりに大興奮の木村店長は一眼レフで撮りまくり。
更には首から一眼レフをかけて、携帯電話のカメラでも撮り始めた。
40近いおっさんが素っ裸で首から一眼レフをぶら下げながら興奮する
異様な光景が奥美利河を襲います。
水面ギリギリを攻めた写真を撮った。
その写真がこちら。

この写真を撮った瞬間、木村店長の耳に予期せぬ音が飛び込んだ。
「ポチャ…。」
首から掛けた一眼レフ水没の瞬間です。
カメラ屋さんに持って行ったところ、
「諦めて下さい。」の一言。無条件で新しいカメラ購入決定です。

その忌まわしい事件からちょうど4か月後の今日、
あまりにも散らかった木村店長のパソコン周り、片付け命令。
水没カメラをブン投げる時が来たようです。

木村店長は最後にお別れを言おうと電源を入れて、
さっき出来上がった塩ホルモンのタレの写真を撮る素振りをしてみた。
生きていた。
水没カメラは木村店長に塩ホルモンのタレを見せてくれた。

更に命日だったはずの奥美利河温泉の写真まで。


更にその日食べたであろうふくろうさんのつけ麺特盛も。

有難う。水没一眼。
でも、もうとっくに新しいカメラに慣れたころだよ。