木村店長、生きる屍。

いまいましい事故から修理、車検等を経て、
約1年振りに自分のバイクに再会した木村店長。
バイク屋さんが持ってきてくれました。

ここはひとつ、久しぶりのバイクを楽しむとしよう。
そう決めた木村店長は、途中だった作業をブン投げて、バイクにまたがった。

「燃料コックは走る前に空けて止めたら閉じて下さい。」
との説明に対して、返事をした瞬間に忘れた木村店長。
走り出して間もなくエンジンが止まりそうになった。
コックを探しているうちにエンジンが止まった。
エンジンをかけなおそうとセルを回しているうちにバッテリーが上がった。
緊急事態発生です。
木村店長、冷静に押しがけに挑みました。
押して加速。
ただでさえ関節の硬い木村店長が、買ったばかりのガチガチの皮パンで急いでまたがろうとしても、
またがった時にはほぼ停止状態。
若干焦った木村店長は、高森ガソリンスタンドに押しながら向かった。
この時点で汗だく。
閉まってた。
浮かれてバイクで走った距離と、高森さんに向かって押した距離を、
またしても押して帰ります。
大股で押したい木村店長の右足をカッコつけて縦にしたナンバーが拒みます。

更に、カッコつけて買ったブーツが木村店長の足首をすり減らします。
痛いしあっつい。

最悪です。
・・・最悪です。
木村店長、心、砕け散ってます。