昼間の昇月

午前中の仕事をなんとかこなし、つりまくる足に耐えきれずに
長万部温泉にエスケープした木村店長。

今日は、長万部町民でも知らない人が多い、長万部温泉ホテルの２階の家族風呂を狙うも清掃中の為、
発情期の学生が部活の合宿で使うことが多いという、
伝説のライオンがいる温泉、
昇月。
女子・男子ともに入口はスリリングな擦りガラス。

伝説のライオン越しに見えるタイルのガラスの向こう側には女子浴室。

発情期MAXな男子には最も楽しい合宿が約束されます。
男子全員が聴覚と視覚だけに神経を集中し、余計な動作は一切しません。
水が落ちる音と限られた光の情報だけで、ガラスの向こう側で行われている行動を読み取ります。
その集中力が試合に活かされ、ここ昇月で合宿を組んだ学校が好成績を修める事も少なくないという。
脱衣所に貼られた効能の７項目に、「集中力の向上」と書かれているのはその為です。

擦りガラスにさえぎられてた視覚に耐えきれず、
万全なセキュリティーが施された窓ガラスを超えて、
直接覗こうとした勇者のみ、踏み入れる事が許されたオリエンタルガーデンや、

温泉を吐き続ける歯槽膿漏なライオン丸も

残念ながら、学生たちの記憶にはあまり残っていない様です。